ClaudeやGPTなど大手AIから、誰でも使えるオープンモデルへ。実は今、その差はほとんどないという技術者の体験談を、フリーランス目線で解説します。
かつてのLinux vs Windowsと同じ構図

技術者のAndrew Marble氏は、その昔Linuxを使うことに「仕事上のリスク」があった時代を振り返ります。Wordがうまく開けない、独自ファイルが見られない、オープンソースソフトは機能が中途半端…。しかし今ではWebアプリが普及し、Linuxも成熟。「Linuxは犠牲を強いるもの」という時代は終わったといいます。
AIの世界では今も「大手有利」だが…

同じことが今、AI(LLM)の世界で起きていると氏は指摘します。2026年6月時点でも、性能ランキングの上位はClaudeやGPTといった大手のクローズドなモデルが独占。APIの使い勝手もよく、「クライアントの機密情報を送っても安心」という信頼感もあります。
一方、誰でも使えるオープンモデルは、第三者経由のサービスだとプライバシー面で不安が残り、自前で動かすと「高い・複雑・遅い」という課題があります。これまで氏もオープンモデルは趣味の範囲にとどめ、仕事では大手2強を使ってきました。
本人確認(ID認証)導入で潮目が変わる
しかしClaudeがID認証(本人確認)を導入し始めたことで、状況が変わりつつあります。氏はこの流れを嫌い、オープンモデルへの移行を検討。注目すべきは「乗り換えの損失は最小限で済みそうだ」という結論です。オープンモデルは今や大手に数か月遅れる程度まで肉薄しており、コーディング用ツールも充実。かつてのLinux移行ほどの痛みはない、というのが氏の見立てです。
出典:Andrew Marble「There is minimal downside to switching to open models」
https://www.marble.onl/posts/cancel_claude.html
編集部コメント
個人事業主にとって、AIツールへの依存とコストは悩みの種。大手AIが本人確認や規約変更を進める中、「いざとなればオープンモデルに移れる」という選択肢を持っておくこと自体が安心材料になります。特に顧客の機密情報を扱う士業や受託フリーランスは、自前で動かせるAIの存在が将来の保険になるかもしれません。今すぐ乗り換える必要はなくても、動向はチェックしておきたいテーマです。


コメント