「経費はチェックしてるけど、控除は青色申告と基礎控除くらい…」という個人事業主は多いはず。実は所得控除は種類が多く、使い漏れがそのまま税負担の増加につながります。この記事で全体像をつかみましょう。
結論:控除は「知って申告する」だけで効く。まず全種類を棚卸ししよう

編集部の見解では、個人事業主が税負担を軽くする一番の近道は、派手な節税策より「使える所得控除を漏れなく申告すること」です。理由はシンプルで、控除は該当すれば申告するだけで課税所得を減らせる仕組みだからです。追加投資も特別な手続きも要らず、知っているかどうかだけで差がつきます。まずは自分に該当する控除を一通り洗い出すことから始めましょう。(2026年時点の一般的な制度にもとづく解説です。具体的な控除額・条件は年度や状況で変わるため、最新の金額・条件は国税庁の公式サイトでご確認ください。)
所得控除と税額控除の違いを押さえる

「控除」には大きく分けて2種類あります。所得控除は課税の対象となる所得から差し引くもので、税額控除は計算後の税金そのものから差し引くものです。本記事は所得控除が中心ですが、住宅ローン控除など税額控除もあるため混同しないよう整理しておくと、確定申告の全体像が見えやすくなります。
個人事業主が使える主な所得控除一覧
2026年時点で個人事業主が関係しやすい代表的な所得控除は次のとおりです。該当するものがないかチェックしてみてください。
- 基礎控除:ほとんどの人が対象になる基本的な控除
- 社会保険料控除:国民年金・国民健康保険などの支払い分
- 小規模企業共済等掛金控除:小規模企業共済やiDeCoの掛金
- 生命保険料控除・地震保険料控除:加入している保険の支払い分
- 医療費控除:一定額を超える医療費(セルフメディケーション税制との選択制)
- 寄附金控除:ふるさと納税などの寄附
- 配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除:家族の状況に応じて
- ひとり親控除・寡婦控除・障害者控除:それぞれの要件に応じて
控除額や適用の可否は所得金額や家族構成などの条件で細かく変わります。金額の断定は避けますので、必ず国税庁の公式情報で最新の要件をご確認ください。
編集部が特に注目したい控除
編集部として個人事業主に見直しをおすすめしたいのが、小規模企業共済等掛金控除です。小規模企業共済やiDeCoの掛金は、その多くが所得控除の対象になり、老後資金や廃業への備えを兼ねられる点で「使い道が明確な控除」だからです。ただし共済やiDeCoは原則として途中で自由に引き出せず、資金が長期間拘束されるという注意点があります。手元資金に余裕がない時期に無理をするのは本末転倒なので、キャッシュフローと相談したうえで検討しましょう。制度内容や掛金上限は変わることがあるため、加入前に公式情報を確認し、判断に迷う場合は専門家への相談をおすすめします。
控除の申告漏れを防ぐには会計ソフトが近道
控除は種類が多く、支払い証明書や領収書の集計も必要になるため、手作業だと漏れやミスが起きやすいところです。編集部としては、日々の記帳から確定申告書の作成までを一元化できる「マネーフォワード クラウド確定申告」のようなクラウド会計ソフトの活用を推します。銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動で取り込めるため、社会保険料や寄附金などの支払いを追いやすく、確定申告書の該当欄への反映もガイドに沿って進められます。
一方で、クラウド会計ソフトは月額・年額の利用料がかかり、料金プランは改定されることがあります。取引件数が少なく手計算で十分な人には、コスト面で必ずしも合わないこともあります。無料お試し期間などを使って操作感を確かめてから決めるとよいでしょう。最新の料金・機能は公式サイトでご確認ください。
まとめ
控除は「該当するのに申告しない」のが一番もったいない失敗です。まず一覧で自分に使える控除を確認し、証明書を集め、会計ソフトで確定申告書に正しく反映する。この流れを毎年の習慣にしましょう。個別の判断に迷う場合は、税理士など専門家への相談も検討してください。
編集部からのひとこと
控除は「知っているだけ」で効く数少ない手段です。まずは今年支払った保険料や共済の証明書をひとまとめにするところから。金額や条件は毎年アップデートされるので、申告前に必ず公式情報の確認を習慣にしてくださいね。
※本記事は2026年時点の情報をもとに作成した一般的な解説です。税制・各サービスの料金は 変更される場合があります。実際のお手続きや判断にあたっては、 国税庁の公式サイト や税理士などの専門家に最新情報をご確認ください。


コメント