現代自動車がソフトバンクの残り株を325億円規模で取得し、ボストン・ダイナミクスを完全子会社化。ヒト型ロボットがいよいよ工場で本格稼働を始めます。
現代がボストン・ダイナミクスを完全子会社化

現代自動車グループが、ソフトバンクの保有していたボストン・ダイナミクス株(約9.65%)を3億2,500万ドル(約500億円規模)で買い取り、同社を完全子会社にすると報じられました。現代は2021年に約8億8,000万ドルで80%株を取得しており、今回でソフトバンクの持ち分がすべて整理された形です。
ボストン・ダイナミクスは、グーグル(アルファベット)からソフトバンクへ、そして現代へと数奇な所有歴を持つ企業。YouTubeで話題になった犬型ロボット「Spot」で初めて商業化に成功し、今はヒト型ロボット「Atlas」の実用化に挑んでいます。
2028年、ジョージア工場で実働へ

2026年1月のCESでは電動Atlasが公開され、立ち上がって歩く姿を披露。注目すべきは演出ではなく「導入計画」です。Atlasは2028年までに現代のジョージア州EV工場で部品仕分けなどの実作業を開始し、2030年に向けてより複雑な工程へ広げる予定です。CEOは「新しい作業を1〜2日で習得し、99.9%の信頼性」を実用化の条件に挙げています。
「工場を持つ強み」が勝負を分ける
テスラ(Optimus)、Figure AI、Unitreeなどヒト型ロボット競争は激化していますが、現代の強みは「最初の顧客を探す必要がない」点。自社工場・車両プログラム・ロボット会社をすべて保有し、確実な現場で性能を検証できます。一方ソフトバンクは、Atlas売却益を超える規模のAIインフラ事業「Roze AI」へと舵を切っています。
出典:Startup Fortune「Hyundai buys Boston Dynamics」
編集部コメント
一見すると個人事業主には遠い話に見えますが、ヒト型ロボットが「実演」から「実働」へ移る流れは、人手不足に悩む小規模事業の現場にもいずれ波及します。物流・軽作業・店舗運営などで、数年後には手頃なロボットが選択肢になるかもしれません。SaaSやAIツールと同じく「まず限定された業務で確実に成果を出す」発想は、私たちの効率化にも通じるヒントです。


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